どうしても好きになれない人は、いますか?
なんとなく、嫌い。
なんとなく、苦手。
できれば、関わりたくない。
悪い人ではないんだけどな。。。
そう思っているのに、なぜか気になってしまう相手はいませんか?
特に自分に嫌がらせして来る訳ではないのに
見てるとついついイライラしてしまう。
なのに、ついつい意識してしまう。
そんな風に、誰かに対して嫌悪感を抱いていると、自分自身がストレスを抱えることになるし、イライラすること自体がしんどいですよね。
でも実は、あなたが反応してしまっているその「イライラ」には、あなた自身が生きやすくなるヒントが隠れているかもしれません。
あなたの地雷を踏むのは、どんな人?
あなたが嫌悪感を抱いている、その相手をよーく観察してみてください。
相手の、どんなところに「イライラ」を感じていますか?
例えば、(あくまで例えですよ?)
・男性に対してだけ、声色を変えて話すあざとい女性。
・効率が悪くて、仕事が遅い人。
・何度も同じミスをするのに、メモを取らない人。
・愚痴と不満ばっかりで、自分では何も行動しない人。
・時間にルーズな人。
・いつもイライラして不機嫌そうな人。
・すぐ仕事に手を抜く人。
などなど。
「イラっ」としたり「嫌だなぁ」と感じるポイントは、人によって様々だと思います。
その「イラっとポイント」は、自分自身の中に仕掛けた地雷のようなもの。
では、あなたは、いつ、その地雷を自分の中に埋め込んだのでしょうか?
過去に捨てた”自分の一部分”
たとえば、”すぐ仕事に手を抜く人” (※よかったら、この”~”に、自分にとっての嫌な人を当てはめて読んでみてくださいね)
イラっとするポイントは、報告、連絡、相談ができない、とか
プリンタのインクが切れているサインが出ているのに、見て見ぬふりをする、とか。ほんの些細な事だったりするかもしれません。
もし、そういった”すぐ仕事に手を抜く人”に強い嫌悪感を抱いてしまうのであれば、
もしかするとあなたの中には、”仕事に手を抜いてはいけない” という自分への強い禁止事項=ルールが設定されているかもしれません。
自分が「してはいけない」と禁じていることを、目の前でやってのける人に対して、怒りや嫌悪感が湧いてくるのは自然なこと。それは、あなたの地雷が踏まれた状態です。
では、どうやって地雷は埋め込まれたのでしょうか?
生まれてきてから成長していく過程で、私たちは様々な経験をして、「学習」していきます。
たとえばですが、
きちんとしないさい!という教育だったり、
子どものころに宿題をサボって、親や先生にめっちゃ怒られた という経験だったり、掃除当番をサボる人に、めっちゃ迷惑を掛けられたという経験かもしれません。
そうやって、”仕事に手を抜いてはいけない”と、どこかで学習したときに、あなたの中に、その地雷が埋め込まれたのです。
それと同時に、”仕事に手を抜く自分”を、自分の中から排除して、捨てたのです。
もしも今、目の前に、あなたの地雷を踏む人がいるのなら、それは、あなたが過去に捨てた”自分の一部分”を持っている人かもしれません。
一度、許してみる。
あなたの地雷を踏む相手のことを、許してみる。という訳ではなくて、
一度、あなた自身に、”手を抜くこと”を許してみてください。
過去に捨てた自分を、もう一度迎え入れてあげるような気持ちで。
社会でみんなが快適に生きるため、秩序が保たれるには、一定のルールが必要です。
だけど、あまりにもルールがありすぎると、反対に息苦しくなって、身動きがとれなくなるもの。
それと同じで、自分の中にたくさんの厳しいルールを設定しすぎると、自分自身を息苦しくさせてしまうのです。
「~してはいけない」「~しなければならない」といった、あなたが当たり前に守ってきたルールたちです。
誰かが嫌な思いをしないように
みんなが快適で心地よくいられるように
きちんと、完璧に、丁寧に、そのルールを守ってきた。
そんな自分に、「たまにはサボってもいいよ」と許可を出してあげる。
それは、「誰かに頼ってもいいよ、甘えてもいいよ」と許可を出してあげることでもあります。
嫌いな人を、好きにろうとする努力は必要ないと思いますが、
人間関係のストレスから、自分を楽にしてあげるためには、
自分自身を許し、受け入れていくことから始めてみるのが、きっと一番の近道です。