「おばけ怖い!」理論
私は大人になった今でも、お化けが怖いです。
なぜなら、お化けは存在しているかもしれない、と信じているから。
そして、”存在しているかもしれないお化け”の、得体が知れないから怖いのです。
「怖い」という感情は、怖れを抱いている対象が、何をしてくるか分からないから、どんなことが起こるか分からないから、怖いのです。
あなたの怖いものは、なんでしょうか?
怖れは、人間の本能
「生きたい」
普段、意識していなくても、私たちには「生きたい」という本能が備わっています。
生き物として、私たちの体は、その本能に従うように精巧にプログラムされています。だからこそ、自らの生命の危機に対しては、防衛本能が働くようになっているのです。
「お化け怖い!」だって、お化けが私の身に何か危害を加えるんじゃないか?痛い思いをさせられるんじゃないか?という、自分の身に危険がおよぶかもしれないから、怖いと感じているのです。
「命」以外に、守りたいもの
生き物の根底にある「生きたい」という欲求。
その他にも、私たちは、自尊感情やアイデンティティというものを大切に抱えています。
「わたし」というアイデンティティが崩壊すること。
「自尊心」を失うこと。
私たちは無意識にも、そのことに怖れを感じているものです。
そこから、
失敗することに対する怖れ
恥をかくことに対する怖れ
今あるものを失ってしまうことへの怖れ
といった、さまざまな怖れに紐づいていくのです。
だって、怖いじゃないですか。
たとえば、安定した会社員生活を手放して、やったことない方法で、自分の力で生き抜いていこうとか。
山道を運転している途中に、舗装されていない脇道に入っていくようなものでしょう?
その道を行くと、どんなことが起こるか分からないし、元来た道に戻れないかもしれない。そもそ無事に生きていけるんだろうか?
怖い思いも、痛い思いも、惨めな思いもするかもしれない。
今までの自分では、いられないかもしれない。
知らない道に入っていくのは、今いる安全地帯から踏み出していくことだから、
怖いと思うのは、自然なことなのです。
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「お化け怖い!」理論の答え
怖いと感じているとき、じーっとその怖れを観察してみてください。
きっと、このことに気がつくと思います。
私たちは、まだ起きていない未来に怖れを抱いている。
あくまでも、「~かもしれない」という想像に過ぎないのです。
だから、不安で萎縮したり、悩んで動けなくなっているのなら、
「怖いことは、まだ起きてない」そう思い出してみてください。
怖れを引き起こすのは、「無知であること」
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旅先の真っ暗な部屋で、夜中にベッドから起き上がって、床に足をつけると、何か細長いものを踏みつけた。
その瞬間、部屋に蛇が入り込んだんじゃないか!?と恐れおののき、身を縮めて震えあがる。
勇気を出して、そっと部屋の明かりを付けてみると、床には一本の電気コードが落ちていた。
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「真っ暗な部屋」とは、知識がなく、真実を知らない状態のこと。
「蛇が入ってきている」と信じ込んでいる状態です。
その無知である状態が、怖れを引き起こしているのです。
そして、その怖れを乗り越えるのは、
「電気をつける」勇気と行動。
「部屋の明かり」が、真実を明らかにして、私たちの知識を照らすのです。
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私たちは意外と、間違った情報やまだ起きていないことを、
真実だと信じ込んでいるときがあるから、
怖れや迷いから抜け出して、一歩を踏み出していくためには、
「知ろう」とする勇気と行動が大切なのです。
その先には、知識によって照らされた、新しい世界の見え方が待っているはず。
まぁ、相変わらず私はお化けが怖いですけどね。