訪日外国人が年々増え続ける中、日本も一人一人がグローバルな人材になることが必要とされています。
この情勢の中で、引け目を感じずに自信を持って海外の方々と接することができるようにと、奈良県にある和菓子屋さまをサポートさせていただいております。
目標
①語彙力・英語でのコミュニケーションの基礎を身に着ける
②「話せない」を「話せる!」の自信に変えること
③実践の場で活かす
【英会話】の講座と【接客英語】の講座、各月1回(2時間)全12回のコースです。
各講座での様子をこのページでご報告させていただければと存じます。
実施日時
2018.12.18 Tuesday(第12回/12回)
講座内容
①Vocabulary test
②10分英会話
③Today’s phrase
④Today’s topic:奈良の観光地・日本食
①Vocabulary test
動詞の活用形テスト
②10分英会話
③Today’s phrase: “Here’s to~.”「〜に乾杯!」「〜を祝して乾杯!」
1年の締めくくりにふさわしいフレーズです。
お祝いの場や乾杯の場で使います。
例えば、誰かの新しいビジネスの成功を祈って、
“Here’s to ○○’s success in her/ his new business!”
「○○の新しいビジネスの成功を祝して乾杯!」
や、「健康と幸福を願って!」と乾杯する時は、
“Here’s to health and happiness!”
ちなみに「乾杯!」を単独で言う時は“Cheers!”です。
④Today’s topic: 奈良の観光地・伝統料理、日本食
前回の道案内に続き、海外の方々が日本での旅行をより充実したものにできるよう、観光地やご当地ご飯、日本食の紹介の練習をしました。地域のことを知っていただけることは喜ばしいことですし、観光客の方々にとっても旅の地で地元の人の情報を元に「体験」することは心に残りますよね。
日本の料理を紹介する前に心得ておきたいことは、世界には様々な食事スタイル・習慣をもつ人がいるということです。美味しい日本食を求めて旅行に来る方がいる一方で、ベジタリアンの方・ヴィーガンの方、ハラール食を食べる方などにとっては食べられるものが限られていて「日本では食事をする場所を探すのが難しい」との声もあります。
そこで、もしおすすめの食事を聞かれる場面があればまずは、何か食べられないものはあるかをお聞きしてから提案するのはいいかもしれないですね。例えば完全菜食主義のヴィーガンの方は日本の出汁に使われている鰹は避けるので、代わりに醤油を添えて料理を提供されるお話も聞きます。宗教上牛肉や豚肉を避ける宗教もあるなど、我々日本人が事前に学び、備えておくことで訪日外国人の増加に繋がることは日本人にとって嬉しいことですよね。今後の増加に向け、観光客の方にとって心地よい地域づくり、国づくりのために我々日本人が事前に学び、備えておくことが「おもてなし」に繋がります。
成果
1年間の講座を通してスタッフさまが実感された成果と講師自身が感じた成果をご紹介させていただきたいと思います。
スタッフさまが感じた成果
①意識を変えることができた
「英語に触れる機会が少なくあまり成果は感じませんが、気持ちは大きく方向を変えることができたと思います。」
②英語に対しての恐怖感をなくすことができた
③英語に親しみを持てるようになり、日常に英語を取り入れられるようになった
「英語に慣れ親しめるようになって、日常の中でもこれは英語で何というのか考えるようになりました。」
「できるだけ毎日英語を聞くようになりました。まだ何を言っているのか分からないことが多いですが、これからも続けていって今後に活かせていきたいと思っています。」
など、日常に英語を取り入れる習慣を持つことは、言語習得には欠かせないので大変嬉しいお声ですね。
④以前より自信を持って海外の方と接することができるようになった
⑤英語への理解力が深まった
「日本語と英語のニュアンスや言葉の使い方の違いを学びました。」とのお声がありました。
講師が感じた成果
①英語で会話することへの躊躇の軽減
初めの授業では、スタッフさま同士で会話の練習をされることに少し戸惑われ、恥ずかしそうにされている姿が見受けられましたが、回数を重ねることによって「とにかく練習しよう」といった意気込みが強く感じられました。「英語で伝えよう」と伝言事項を全て英語で伝えてくださった時がありました。きっと殻を破った感覚をスタッフさまご自身が感じられたのではないかと思います。辞書を使わず自分の言葉に置き換えて「伝える」こと、そして最後まで諦めないことは必ず自信に繋がり、会話を楽しめるようになります。違う言語で話す時は「違う自分」になりきる気持ちで話すと開放的になるという方もいらっしゃるかと思います。ある意味「演じる」ことも言語を上達させる上では必要なスキルです。
②充実した文章作り
単語テストで出題した単語を使った文章作りでは、初めはSVO(主語・動詞・目的語)のシンプルだったものが、徐々に前置詞を加えて副詞句(in the park, at 3pm, on the weekend)を取り入れることでより詳しい情報が伝えられるようになっていらっしゃると感じました。文法の基本を抑えておけば、あとは語彙力を伸ばすことで様々な文に応用できるということです。日記を書いてみたり、入浴中や通勤途中に口に出して(講師自身が英語力を保持するために実際に行なっていることです)アウトプットすることで、徐々に自然と口から言葉が出るようになります。
③今後への意識
催事の時などに海外の方に道を聞かれたり、電車で行き先を聞かれたりと海外の方々と接する機会が増える上で英語で応対する必要性を日常ベースで感じられています。この講座では2020年東京オリンピックまでにスムーズな対応ができるようになりたいと目標設定をされているスタッフさまが多いです。実践した分だけ「自分の言葉」となって身につくので、是非次の1年も積極的に海外の方と接して英会話を楽しんでいただければ幸いです。
課題
会話の聞き取りができるようになりたいといったお声が一番多かったです。洋画を字幕付きで見たり、洋画を歌詞を見ながら聞くなど、興味のある内容から取りかかると徐々に耳が慣れてきます。また、英会話教材のCDを聞いてシャドーウィング(音声を追いかけて声に出す)をするとリスニングだけでなく、スピーキングの強化にも繋がります。
今後の目標・展望
スタッフ皆様の今後の目標をお聞きしました。
①聞き取れるようになる
②英語に触れる機会を継続して作る
③海外の方に道案内ができるようになる
「外出時に外国の方に道などを聞かれることがあるので、その場面で「わからない」で終わらせるのではなく、しっかり案内して”Thank you”と言ってもらえるようになることが目標です」と具体的な目標を持たれているスタッフさまもいらっしゃり、大変感心いたしました。
④お客様に積極的にお声がけをしていきたい
⑤英語・外国の方に対する苦手意識をなくしたい
⑥一般的な英会話レベルのことは学びたい
今後数年に渡りラグビーワールドカップ、東京オリンピック、大阪万博などビッグイベントを控えておりますが、それらを一つの目標としながらも、日本が真の意味でグローバルな国になれるよう日々海外の方々との関わりを大切に、様々な国の人たちが混ざり合う光景が当たり前になることを願っています。時にはオーバーリアクションをしてみたり、ジョークで笑い合ったりと心をオープンにして接してみてください。実践あるのみです。英語はコミュニケーションツールとして役立て、おもてなしができる日本でありたいですね。
Thank you very much for reading this article! Here’s to many more bright years to come!
We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year!